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2009年08月06日

3.男達(1)


 国道に面した駐車場の奥に、波板状の壁に覆われた、横に長いガレージ兼工場が立っている。国道から見てガレージ兼工場の右端に、事務所が作り付けられているのが外観からも判る。ガレージ兼工場と言ったが、横長の建物の右側2/3が自動車修理用のピット、油圧ジャッキを備えたガレージになっており、残る左側1/3が工作機械を並べた部品製作工場となっている。横長の建物のガレージ部分は、国道側、および裏手がシャッターで全て開放できるようになっている。建物の裏手には事務所部分に隣接するように一軒家が立ち、残るスペースは草っ原になっている。
「社長、トラさんのところからレッカー出して欲しいって。オレ行って来ます。」事務所からガレージに面したドアを開けて、長身の男が顔を出した。
「また誰かぶつけたのか。商売にならんな、トラの奴も。」大柄な男が呆れた様に言った。
 そして腕時計を見ると、
「現場からでいいから、調達が必要そうなパーツを先に連絡してくれ。すぐ手配しておくから。」と付け加えた。
 隣接する周辺の建物に比べるても、このガレージ兼工場はまだ歴史の浅い、若い自動車工場だ。
 だがすでに地元ではどこにでも顔が効く、優良工場として人気を集めている。
 急ぎのトラブルや事故修理も、徹夜で部品をかき集めて来て、きっちり短時間で、しかも安く直してくれると評判になっている。
 ディーラーや中古車屋、タクシー会社、バス会社などの企業との取引だけでなく、個人ユーザーに対しても同じ対応をしてくれるのが心強い。
「パーパ、おひるごはんだよぉ。」1人の幼い女の子が事務所裏手の一軒家から出てきて、大柄な男の足元に歩み寄ってきた。


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posted by 北乃 道晴 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.男達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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