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2009年08月18日

10.A級ライセンス(3)


 翌日は早朝から合宿所を出て、北海道モーターパークのパドックに参加者全員が集合した。
 午前中に模擬レースを終わらせて、再び合宿所に戻り、午後から筆記試験を行うスケジュールになっている。
 前日のように、車の点検のために係員が回ってきた。
「このクルマですかぁ・・・。まるっきりノーマルってわけではないですよね?」と驚いていた。
 他にも合宿参加者が次々と見物に来た。
「ほら、営業しろよ。龍。」モトハルが不機嫌そうに車から荷物を降ろして、模擬レース前の準備を続けている。
「なんだ、まだ機嫌悪いのかよ。」ジンが笑って新田の顔を見た。
 新田は困った顔をするしかなかった。
 昨夜の夕食後、貼り出されたタイムアタックの結果を見たとき、2行目の『No.36』と書かれた横には『新田 龍』の名が並んでいた。
「え!?」ジンも、もちろんモトハルも、そして新田自身が目を疑った。
 あれほど緊張していた新田が、先導車の次に速い、いや、参加者の中で一番速いタイムを出したドライバーだとは思ってもいなかったからだ。
「筑波の話、まんざらウソでもなかったんだ・・・。」ジンは新田の横顔を見つめていた。
 新田は正直に言って、何故そこに自分の名前が記されているのか理解に苦しんでいた。


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posted by 北乃 道晴 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 10.A級ライセンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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