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2009年08月22日

13.進路(3)


 みくが一番不満に思っていたのは、新田が常に前を向いて、時には野心を語り、時には腹から笑っていた、結婚前の活き活きとした姿がいつの間にか消え失せてしまったことだった。
「あなたの本当の価値って、私やあおいに夢を見せてくれることよ。結果はどうあれ、夢に向かって生甲斐を感じて毎日を一緒に過ごせなきゃ、夫婦や家族でいる意味が無いと思うわ。収入が苦しいなら私だって働けるってこと、忘れてないでしょうね?」みくが腹の奥に溜め込んでいたものを少しだけ吐き出した。
「あなた、私達に世間体の良い暮らしをさせたいとか思ってないでしょうね?」
「いや・・・。」新田は、ほんの少し前に頭の中をよぎった憶測がずばりと言い当てられて、それ以上返事をすることが出来なくなった。
「あなたがしたいことって何なの?」みくがもう一度聞いた。
 そしてこれ以上は何も新田の口から出てこないことを悟ると、みくはあおいの幼稚園を何処にするかと言う話題に戻して、週末に家族三人で見学会に行くことを決めてから夕食の後片付けを始めた。


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posted by 北乃 道晴 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 13.進路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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