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2009年08月26日

15.暗中模索(3)


 柿崎は新田に視線をくれることも無く田村の話に耳を傾けている。
「私は来週から行くんですが、十勝まで来てようやく決心がついたんです。」
 長谷がサーブしてくれたコーヒーを頭を下げながら受け取り、田村が続けた。
「ビジネスとしてレーシングドライバーを、いやプロのレーシングドライバーをやってみませんか?」
 それを聞いて新田は不快感を露わにしながら「何を言い出すんです、田村さん。」と切り返した。
「私は今すぐにでも現金が手に入らなければ、家族を養っていけないんですよ。そんな、モノになるかどうかも・・・いや、まるきり夢みたいなことに付き合うなんて、15年前の僕だとしても遅すぎますよ。」
「先日の面接でお会いした新田さんのセリフとは思えませんね。」田村は笑った。
「私も仕事としてオーディションに参加しましたからね。立場でモノ言いを使い分けるのは当然でしょう。」
「それでしたら、発言に対する責任も充分理解していらっしゃいますよね?」田村が冷ややかに言った。
「ええ。」自信をもって新田も答えた。


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posted by 北乃 道晴 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 15.暗中模索 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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