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2009年09月02日

19.身辺整理(3)


 正直なところ、何故自分がBRAのテストに合格できたのか?納得できずに新田は帰国した。
 少なくとも「責任重大」な状況に置かれたことだけは自覚していた。
 大急ぎで国際B級ライセンスの発給を受けなければ全てがご破算になるのだから。
 だが全くの初心者が、今からたった数ヶ月で日本選手権(全日本選手権あるいは地方選手権)のレースで完走し順位認定を受けなければならない。
『よほどの天才だって不可能な話じゃないか!』
 冷静に考えれば考えるほど、冷や汗が出てくるのが判った。
 柿崎も、ジャパン・ビークルのメンバーも、もちろん妻のみくも、テスト合格の報告に驚き、そして大いに喜んでくれた。
 だが、新田を思う人たちから喜んでもらうほど、無謀なチャレンジに踏み込んで行く自分自身に不安を感じずには居られなくなっていった。
 帰国して数日後に田村から連絡を受けると、新田はすぐに富士スピードウェイに赴いた。
「オンボロで申し訳ないんですが、何とか1台FJ1600の都合をつけましたよ。」生き生きとした表情で田村が新田を迎えた。


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posted by 北乃 道晴 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 19.身辺整理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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