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2009年10月18日

36.永遠の日常(20)


「市長!なんだその言い草は。」当然のように、そして待っていたかのように、すかさず不信任決議案の提出を唱え始める議員が立ち上がった。
 しかし柿崎はさらに大きな声で怒鳴り返した。
「言われて悔しいなら、道民としてすべきことをして見せろ!」まるで爆発音のような音が会議場全体に響き渡った。
 静まり返った議員席に睨みを利かせて、そしてすぐに穏やかな動作で議長に礼をして、柿崎札幌市長は壇上から降りた。
「EVコンバート技術の普及とEVチャージ・ステーションの市内インフラ整備が終わったら、すぐにでも辞任してやるよ。」柿崎は吉森にいつものように言っていた。
「長になったからって一人で何でもやろうって考えが間違えてんだよ。俺はEV普及と収益の基本構造を作ることしかやるつもりは無いね。だから、さっさと済ませて次の市長にこの椅子を明け渡すさ。」
「あと少し・・・かな。」吉森は会議場で再び立ち上がった柿崎を眺めていた。
 賛成多数で議会承認を受けた柿崎は議員席に向かって深々と頭を下げていた。


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posted by 北乃 道晴 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 36.永遠の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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