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2009年08月07日

3.男達(4)

その日の午後、一本の電話が入った。
「社長は居られますか?」
「あいにく出てまして・・・。夕方には戻ると思うんですが。」レッカーを引いて帰って来ていた長身の男が電話に答えた。
「失礼ですが・・・、長谷さんではありませんか?」電話の主が問いかけてきた。
「ええ、そうです。」長身の男が答えた。
「お久しぶりです。龍です。」


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3.男達(5)


夕方、戻ってきたばかりの社長を掴まえて、長谷が驚いた表情で電話のことを伝えた。
「龍が来るそうです。」
「噂、本当だったみたいですね。」作業着の男も言った。
大柄な男は納得の行かない表情でしばらく考え込んでいたが、
「来るって言ってんなら、話せば判るか・・・。」と呟いた。
そして、
「さすがに暑かった。コーヒーでも飲もうや。」と長谷を誘って、事務所の外に設置してある自販機へと向かった。
 そのとき、真っ白なベンツが敷地内の駐車場へと入って来た。
 素人が見ても、並みのベンツではない事が判る。
「来たか。」大柄な男が缶コーヒーを口にしてベンツを見つめた。
「それにしても、すげーの乗ってんな。」
 あんぐりと口を開けてベンツを見つめている長谷に、大柄な男が言った。


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posted by 北乃 道晴 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.男達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3.男達(6)


「随分ラフな格好してんじゃないか。クールビズってヤツか?」事務所にベンツの男を従えて入って来ると、大柄な男が話しかけた。
「オフの日はいつもこんな感じですよ。」ベンツの男が笑った。
「まあ座れや。」大柄な男が事務所のソファを指差した。
「缶コーヒーで良いか?」長谷に向かって大柄な男が頷くと、
「ご馳走になります。」とベンツの男が答えた。
「金回り、良さそうだな。」大柄な男が駐車場に目をやった。
「半年前までの遺産ですよ。もう手放しますけど。」そう言ってベンツの男も駐車場の方を向いた。
 大柄な男がようやくベンツの男の顔をまじまじと見つめた。
 経済産業省の新田がそこに座っていた。


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posted by 北乃 道晴 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.男達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする




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