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2009年08月18日

10.A級ライセンス(4)


「計測ミスですよ。手押しでしょ?ストップウォッチ。」
 新田はジンを手伝って、営業車のデミオの点検をしながら答えた。
「まあ、模擬レースが始まればハッキリするって。」ジンが期待を込めて答えた。
 30分も経たないうちに、模擬レース開始のアナウンスがあり、すぐにグループAのジンの出番が回ってきた。
 模擬レースは安全面に配慮して、ローリングスタート形式で始まった。
 先導していたGT−Rは一気に先へとダッシュして行き、その後方で、参加者達は大切な愛車をぶつけないように気を配りながら、可能な限り全力で走っている。
 模擬レースは5周。
 ジンは6番目あたりからスタートして、4位でゴールした。
「抜くのは難しいよ。一緒に走っている参加者も皆そこそこ速いしさ。」2日目ともあって、パドックに戻って来たジンは冷静に新田とモトハルにアドバイスした。
 続いてグループBが模擬レースを開始。モトハルのグループだ。
 スタート順はピットレーン並んだ順だ。単純に言えば早い者順。モトハルは先導者のすぐ後ろにポジションを獲得した。


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posted by 北乃 道晴 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 10.A級ライセンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10.A級ライセンス(5)


「気合入ってるなぁ。」ジンが大笑いしている。
 新田も、「無茶し過ぎなきゃいいけど・・・。帰りの車が無くなったら目もあてられませんよ。」と心配そうに言った。
 パドック裏のシケイン入り口へのモトハルの進入スピードが、他の車に比べてもかなり速い事が新田にもジンにも見て取れた。
 が、進入直後から立ち上がりにかけての走りにしわ寄せが集まり、モトハルの走らせるデミオは明らかにギクシャクしている。
 簡単に言えば、気合だけでコーナーに突っ込むだけで、後の事は勢いに任せる・・・。そんな走り方になっていた。
 あっという間に走り屋仕様のクルマ3台に追い抜かれ、その後も何度かコーナーでモタモタしてしまい、ゴールした時には10台中8位になっていた。
「あーっ!絶対レースやる、俺!」パドックに戻って来たモトハルは、このままじゃ収まらないと、新田とジンに宣言した。
「奥さん、大暴れしそうだな・・・。」ジンが、新田にそっと呟いた。
「ほら、出番だ!」モトハルが新田にヘルメットを渡した。
「じゃ・・・。行って来ます。」嫌々だが諦めて新田もデミオに乗り込み、パドックからピットレーンへと出て行った。


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posted by 北乃 道晴 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 10.A級ライセンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10.A級ライセンス(6)


 周囲の目も新田に注がれている。
 新田はピットレーン上で4番目の位置に並んだ。
 走行前のチェックに来た係員にも、
「お、昨日の最速ドライバーですね。頑張ってください!」と声をかけられてしまった。
 ローリングスタート直後、いきなり新田はホームストレート終盤の下り坂で1台を抜いた。
「なんだ、あいつ!ハンドル握ると人間が変わる奴だったっけ?」ジンが呆れたように笑って、新田の追い抜きを見ていた。
 さすがに先導車は、あっという間に参加者の集団を引き離して行った。
「っかし、あのGT−R、速ぇよな。」ジンの言葉に、モトハルも頷いて見ていた。
「うちの会社で、あのくらい速いの作れますかね?」
「たぶん、何とかできるとは思うけど。長谷さんも居るしな。」ジンがモトハルに答えた。


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posted by 北乃 道晴 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 10.A級ライセンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする




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